裕福な家庭に嫁ぐ新婦であろうと、世界に名を馳せるハリウッド女優であろうと、高価なドレスは常に美しい女性をさらに際立たせてきました。毎年、何百万着ものドレスが販売されていますが、この記事では、ファッション史に名を残す著名人たちによって製作された、最も高額なドレスに焦点を当てていこうと思います。一体どこの誰が着たドレスがNo.1に輝くと思いますか?では早速、史上最も高額なドレスランキングをチェックしていきましょう!

第1位 クアラルンプールのナイチンゲール

見事、クアラルンプールのナイチンゲールが、世界で最も高額なドレスに選ばれました。ファッションビジネスJendelaのために、デザイナーFaisol Abdullahによって製作された驚異的な一品です。宝石商Mouawadが制作した70カラットのペアカットダイヤモンドをはじめ、全部で750つのダイヤモンドが施されており、総計1000カラットにもなるそうです。このドレスは、2009年にマレーシアのチャリティーイベントにて、インド人女優Kavita Sidhuが初めて着用しました。STYLOのファッション・グランプリKLで発表された50つのデザイナーズアイテムの中でも最高販売価格を記録し、その売り上げはガザ人道支援基金に寄付されたそうです。

第2位 Straussのダイヤモンドウェディングドレス

Renee Straussが宝石商Martin Katzと協力してデザインしたこのウェディングドレスは、1,200万ドルという途方もない値段がつけられていますが、これまでに誰からも購入されず、一度も結婚式で着用されたことがないそうです。世界で最も高価なこのウェディングドレスは、ただ陳列棚に華麗にきらびやかに吊るされているだけでも、その美しさを損なわれることはありません。というのも、150カラットのダイヤモンドがちりばめられているからでしょう。素材には、最高級のシルクとテキスタイルが使用されていて、花嫁が振り返ったときに光に照らされることを想定し、2006年に作られたそうです。まだ売れていませんが、豪華なファッションショーやウェディングドレスの展示会でお披露目され、そのたびにデザイナーStrauss氏の名前が知れ渡っています。

第3位 ユミカツラのウエディングドレス

第3位に輝いたのは、1,000個の真珠と精緻なダイヤモンドがちりばめられた、シルクのウェディングドレスです。しかも普通のダイヤモンドではなく、8.8カラットのグリーンダイヤモンドと、5カラットのホワイトゴールドダイヤモンドもあしらわれているそうです。日本人ファッションデザイナーの桂由美が、ブライダルファッションの繊細な技法である「ザリ刺繍」を用いてデザインしました。お値段は830万ドル(約9億円)で、大金持ちの花嫁か貴族にしか購入できないものでしょう。ちなみに、「ザリ刺繍」とは、ベルベット、シルク、ブロケードなど、ありうる限りの最も贅沢な素材を縫うために使われる技術で、「ザリ・ザルドジ」とも呼ばれています。

第4位 マリリン・モンローの白いドレス

ビリー・ワイルダー監督の映画『七年目の浮気』で、女優マリリン・モンローが着用した白いドレス。作中のあるシーンにちなんで、通称”サブウェイ・ドレス”とも呼ばれています。このドレスのアイデアを出したのは、映画『ドン・ファンの冒険』(1948年)の衣装デザインでアカデミー賞を受賞したことのあるWilliam Travillaでした。マリリン・モンローは、女優としてのキャリアの中で、計8本の映画にてWilliam Travilla製作の衣裳を着用しましたが、その中でも最も有名なのが、このサブウェイ・ドレスです。

2011年、当時このドレスを所有していたDebbie Reynoldsが私物の記念品コレクションをオークションに出品した際、見事に売却されました。手数料を含めた総取引価格は、560万ドル以上だったそうです。まさに1着のドレスにこれだけの値段を払うなんて、一般市民には考えられませんね。